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森ちゃんの修理ブログ#13 ―森ちゃんに頼んで解る本当の姿―

2016年5月 6日

実家でご両親に買っていただいた思い入れの1台です。製造番号から見ると1984年製造のようで、30年ほど経過しております。見事に白く曇っておりこれではお嬢様がお使いになるには、どなたでも抵抗があるのではと思います。


 

 


 

横から見たところもやはり同様に曇っております。右側の修理後の写真と見比べてください。これで全塗装をしていない状況です。傷補修と外装研磨のみの仕上がりです。お客様も中には、見た目だけであきらめて処分してしまう方もおられ
るかもしれませんが、そんな方は、今回の私のブログをご覧になって頂きたいと思います。


 

 


 

内部ですが、ハンマーが戻らない「スティック」が大量発生しており、動かない鍵盤が随分とありました。長い期間湿度の高い場所に置ますと、どうしてもアクションの駆動部分のセンターピンには錆が発生します。鍵盤のフロントピン・バランスピンも同様に錆びます。。ここまでスティックが多いと、訪問した技術者が治す事は不可能でしょう。しかし我々の工場に来れば何の問題もありません。というのもメーカーの工場にはピアノのあらゆる部分に関して、莫大なノウハウの蓄積があります。直せないものはありません。


 

 


 

屋根の内側ですが、修理後の様子からは想像もできないくらいの修理前の様子です。皆さんに参考にして頂きたいのは、んなに見た目が悪くても、ここまで元の状態に戻すことが出来ると云う事です。大切な思い出のあるピアノを決して見捨てないでください。


 

 


 

ピアノの鍵・ブランド文字・蝶番・ペタル・ペタル窓飾りなど外から見える金属部品の素材は、真鍮が多く使われています。真鍮の部品は腐食に強いのですが、長い年月の間に酸化銅の被膜が出来てしまいます。真鍮自体が変質した訳ではないので、酸化銅の被膜をコンパウンドで研磨して取り去ってしまえば、元の金色が蘇ります。此のピアノの場合、塗装補修と研磨で作業工程が決められています。そこで、塗装の中に埋め込んだ真鍮部品は本体を磨く時に一緒に研磨し、それ以外の物は分解して個々の部品で磨いて磨いております。


 

 


 

 


 

 


 

 

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