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はかせののんびり教室 【ピアノのしくみ編】 第08回

2014年10月31日

よいこのみんな、ハッピーハロウィーンぢゃ!
はかせぢゃよ!



みんなはカボチャでジャッコランターンつくったかな?
わしはカボチャを買ってきたまま、まだ手をつけていないのぢゃ。

のう、ジョシュA (じょしゅあ)君、わしの買ってきたカボチャはどこかのう?

なに!?もう使わないと思って、カボチャの煮付けにしてしまったぢゃと!?

なんともはや、せっかく楽しみにしていたカボチャをこんなすがたにしおってからに...
うまい!!



さて、今回はグランドピアノのペダルについて説明させていただこう。
準備はよいかな?

グランドピアノも最近のものは3本が一般的ぢゃ!
ただし、アップライトピアノとはしくみがかなりちがっておるゾ。



写真をごらんいただこう!
それぞれのペダルの名前をおぼえてくれ
(ふつうのピアノの場合)

: ダンパーペダル (ラウドペダル)
: ソステヌートペダル
: シフトペダル

アップライトピアノとおなじく、おそらく一番右のペダルはよく使うぢゃろ。



ダンパーペダル

一番右のペダル、ダンパーペダルの役割と原理は、アップライトピアノとおんなじぢゃ。
ふむと音をとめる役割のダンパーが、全部弦からはなれ音がのびるのぢゃ!



ペダルをふむのをやめると、ダンパーがもとにもどり弦をおさえ音をとめる



アップライトピアノと違うところは、以前も話したとおり、ダンパーの重さで弦をおさえているところと、鍵盤が直接ダンパーを動かしているところぢゃ。



シフトペダル (ソフトペダル)

一番左のペダルはシフトペダル (ソフトペダル)ぢゃ。
役割は【音をソフトにする】ことである。



原理を説明するまえに、まずはシフトペダルをふんでみたまえ



なんと、鍵盤が右にうごくではないか



グランドピアノのばあい、アクション全体鍵盤にのっかっておる。



それゆえに、鍵盤が右にうごくアクションも右にうごきハンマーも右にずれる



ピアノ本体に固定されているため、ハンマーは弦に対して【すこし右】にずれることになる。

すると、ハンマーがたたく弦の本数がへり音がソフトになるのぢゃ。
(本数がへるまでずらさない調整のときもあるゾ!)



また、このとき音色の変化もおこる。その理由はつぎの通りぢゃ!



ハンマーはフェルト弦は金属ぢゃ!ハンマーは弦よりはるかにやわらかい素材である。
そのためハンマーには、ひいているうちに弦と当たる部分ミゾができてくる



そのミゾの部分は、おしかためられていて、まわりのミゾ以外の部分にくらべて固くなっておる
逆にいえば、まわりはミゾにくらべてやわらかい



シフトペダルをふむと、そのハンマーのやわらかい部分が弦をたたくため、音色もやわらかく変化するのぢゃ!

幻想的な曲や、音色の急な変化が必要な曲をひくばあいに使うペダルぢゃ。

ドビュッシーの楽譜をみてみたまえ!
シフトペダルの表記きっちりとされておるだろう?



ソステヌートペダル

最後にまん中のペダル、ソステヌートペダルについて説明しよう。

このペダルの仕事は、ちょいと複雑ぢゃぞ!
まずは次の実験をしてみてくれ!



実験1鍵盤をおしたままこのペダルをふんで、鍵盤をはなしてみてくれたまえ。
そのとき、ペダルはふんだままぢゃゾ!
さて、なにがおこるかな?



実験2そのままの状態で、別の音をひいてみてくれ!ひいたあとは鍵盤からゆびをはなすゾ。
どうなるぢゃろうか?



【実験1】の結果は、鍵盤をはなしても音がのびたまま(ダンパーが上がったまま)ぢゃったろう。



【実験2】の結果は、【実験1】の音はのびたまま(ダンパーが上がったまま)ぢゃが、そのあとひいた音は鍵盤をはなすと音がとまるぢゃろ!



どんなときに使うペダルかというと、低い音をガーンとのばしつつ高い音はパラパラひきたいばあいなどに使うのぢゃ!

実験がうまくいかなかったキミ!
やり方がまちがっておるか調整がうまくできていないかのどちらかぢゃ!
今度調律をおねがいするときにでも、調律師さんに聞いてみてくれたまえ!



さて、原理はというとつぎの通りぢゃ!





ペダルをふむと、ソステヌートロッドというでっぱりのついた棒回転する。



鍵盤をひいたままでペダルをふむと、ソステヌートロッドのでっぱりダンパーブロックのでっぱりの下に入りこみ、ダンパーが下がらないようにひっかかる



このときほかの音をひいても、ほかの音のダンパーブロックのでっぱりはソステヌートロッドのでっぱりの上にのっからないように調整されているため、ふつう通りにひけるわけぢゃ!



ペダルをはなすと、ソステヌートロッドもとの状態に回転し、ダンパーブロックとのひっかかりがなくなり、ダンパーが弦をおさえて音がとまる、というわけぢゃ!



以上で今回の講義は終了ぢゃ。
シフトペダルソステヌートペダルは、つかったことがある人でないと分かりづらかったと思うが、分かってくれたかな?
ぜひともじっさいにグランドピアノのペダルをさわってみて、理解をふかめてくれたまえ!



もし分からないところがあったら、【こちら】 からはかせに質問してくれ
ラボに来てくれるのも大歓迎ぢゃゾ!

ではまた3週間後に会おう。さらばぢゃ!



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